「強み」デザイナーぐるの日記

転職、就活、仕事、キャリア、教育、まちづくりなど。

なぜ就職先は人で選んではいけないか

就活生に志望理由を聞いてみると、よくあるのが「人事の人がよかったから」「説明会でお話してくた先輩社員さんがよかったから」という人に関するもの。特に大手企業を志望する学生や就活の初期の頃は多いです。10人中9人くらい!

よく学生には話をします。採用が仕事なんだから、そりゃ魅力的な人を人事に配置するよね。説明会だって、学生向けの広報なんだから優秀で評価の高い社員に話をさせるに決まってるでしょ。それにあなたは人事で仕事をするわけでもないんだから、人がいいっていうのは志望理由にならないよね。

先日、ある会で採用担当者のお話を聞きましたが、「なぜうちなのか?」というのを深く確認します、とおっしゃっていました。

企業が新卒で1人雇うということは、約40年働く人を決めるということ。生涯賃金2〜3億円を払う相手を決めること。高い買い物ですよね。 

また、一連の採用プロセスを通して採用した人が2〜3年で辞めてしまうと採用や教育研修コストが回収できないし、新規で採用するため新たに費用もかかります。 

さらに、新入社員が早く慣れて戦力になるよう組織全体で受け入れ体制を整えたりと、新卒の社員1人受け入れるのは手間もコストもかかる大変なことなんです。

だから、企業も真剣。採用に失敗したくないから!

ここまで話すと大抵の学生さんは理解してくれます。それで、深くいろいろ聞くんですね、って。

新卒で入る会社を決めるのは、人生で大事なキャリアの最初の一歩を決めるということ。だから学生さんも真剣に考えているはず。

企業に興味を持ったきっかけは「人」でもいいけど、それ以外の要素もあるはずですよね。事業内容、仕事内容、仕事のやり方、自分の大事にしてることと合いそう、などなど。企業との接点をできるだけたくさん見つけて、整理して、伝えてください。

接点がたくさん見つけられる企業は自分に合っている可能性が高いし、それらをちゃんと伝えられれば自然に熱意も伝わりますから。

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キャリアへの第一歩。自分らしく踏み出してみてくださいね!